今回のアルバム収録曲の作曲作業は、自分の経験の中でも、かなりスラスラと、スムーズに進んだ。自分の中から湧き出してくるというよりは、ふわふわと浮かんでいるメロディを捕まえる感覚。
時々、自分はただの媒介になっているような気分になることがある。曲の中に自分自身をはっきりと反映させたい気持ちはなぜだか微塵もなかったし、そのふわふわとした、時間をかければ消えてしまいそうなメロディを形にする役目。
だから、机に向かって書いた曲は一曲もなくて、朝起きたての頭の中や自転車に乗っている時や、シャワーを浴びている時、そんな時にメロディが降ってきた。(どれも、その場で記録するのがむずかしいシチュエーションである)
なんとかiPhoneのボイスメモに録音して、まだ記憶が確かなうちにギターでコードをつけて歌ってみる。
歌詞に関しては、十勝で生まれ育った流さんに任せることにした。小さな頃から十勝で育ってきた、その視点がうまく表現されていて、歌詞がつくと急に曲が色彩を帯びたようで、とても嬉しかった。
もしかしたら霜月さんが作曲を手伝ってくれていたのかもしれない。